手造りドアのために
紬の家“感”のカフェ部分のドアは建具屋さんによる、手造り。
なので、そこのドア枠も手造り。
枠は僕たち大工の仕事。
まずは加工場にて大きさをそろえます。
「プレナ」といって厚みを一定にします。
厚みが一定になったら、“溝”を掘ったりと加工をします。
乾燥している材ですがあえて一度ここで濡らします。
というのも、
「プレナ」の機械は相当な圧力を加えながら材を送っていきます。
そのため、木自体が押されています。
それを戻すための“命の水”(普通の水道水ですが)
それによって乾燥すると通常の木に戻るわけです。
乾燥したら「超仕上げ」と呼ばれる機械に通し、
表面をキレイにします。
加工場での仕事はここまで。
このあと、現場に搬入し、
もう一度、キレイにしなおし、
ドア枠として取り付けます。
ちなみにここは
カフェとプライベート空間との境界線。
引き戸です。
こうして見えないところでも大工の仕事ってあるものです。
この後は建具屋さんが枠の寸法を測って
オリジナルのドアを造ってくれるのです。
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